散歩をしていた猫

      6年近く前の5月下旬に長久手のギャラリーで不思議な猫に出会った。
      ギャラリーの入り口から飛び出して、のんびり歩いているのだ。
      中に入ると展示中の作家が、一人で来場者の応対をしているのを目にする。
      銀色の針金で作った様々な作品が、白い壁や台の上にセンス良く飾られていた。

      ここは「象家」というギャラリーで作家は橋寛憲さん,初めて話を交わした。
      いろいろな作品を見ているうちに、先ほど出会った猫のことが気になって聞いてみる。

      物静かな語り口で「イリオモテヤマネコという名前です。西表島に住んでいる絶滅危惧種なんですよ。」
      この日から橋さんとの繋がりができ、この猫は私のところへ来てくれた。
      本物1,5倍の大きさに作ってあるけど針金だから抱きかかえても軽い。


オモテと名づけた猫は 今朝も欅の木の下をゆったりと散歩していた


     
      「オモテ」が我が家に来てくれた3ケ月後に、19年続いた「ギャラリー象家」は閉鎖された。
      橋さんの個展のときから病気療養中だったオーナーが、残念なことに亡くなられたからである。
      オーナーだった横田さんは「長久手をアーティストが暮らしやすい町にしたい」と願っていたそうだ。
      その願いを引き継いだかのように、作家たちは長久手に住んだり制作を続けたりしている。
                                      4月12日(水) ひろ


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