人が住んでいる家の灯りは暖かく感じる
外を歩いていて家の灯りを見るとホッとする。
そこに人が住みその暮らしが偲ばれるのだ。
階段を上った先の小さな陶の家の中は、
電池で灯りがともる仕組みになっている。
このモチーフを描いているうちに、周囲の風景の中にポツンとたたずむ家のイメージが浮かんできた。
・夕暮れ時に歩く道の先に見える家の灯り、それに吸い
寄せられるように歩いていく人・・・
・山の上にたたずむ家には長い階段があって
その上には何があるのか?
こんな情景を描いてみたくなりました。(ヒロ)
北の窓から射し込む光と影
影の中に窓の明かりが映っている
厚みがあるのできっちりと立っている
コロンとしたカラフルな「ガラスの家」は透明ガラスと色ガラスを何枚も張り合わせてあります。
「キルンワーク」という技法を使っていて、600度の温度で焼き上げるとのことだ。
ガラスは繊細で壊れやすいのが難点だが、この家はうっかり落としても壊れないのがうれしいな。
透明感があって丈夫で美しい家は私のお気に入りで、5,6年前に30個ほど作っていただいた。
ガラスと陶器はいずれも土から生まれたもので、瀬戸市ではどちらも盛んに作られています。
透明感のない陶器のモチーフは比較的描きやすいけど、ガラスの透明感はなかなか難しいのです。
ハードパステルで色付けしながら綿棒で刷り込んだら、少しだけ透明感が出た気がします。
家の間に小川が流れる hiromi
野原に建っているガラスの家 kaori
横に並べてみたガラスの家
夕日を受けて輝く家並み ヒロ
石を粉砕して焼いた土から
手に持つとずっしり重く表面がすべすべしている家、窓や入り口,屋根など繊細な作りです。
土を練って焼いた陶器とは違って、石を砕いて練った磁器は滑らかな手触り・・・
シンプルな形だけど角度を変えてみると、まるで違った雰囲気になります。
手前に大きく配置した家の形を光と影で立体的に表現します。
次に同じ家を回転させてから上部に小さく描くと、別の家が奥に見えてきます。
テーブルの向こうにある壁を描くことで、モチーフが存在する空間が現れました。
くっきりした家の影 Hiromi
やさしいタッチで Noriko
二つの家の距離感 ヒロ
風景の中に佇む kaori
石と石の家 tomoko
陶の家と平たい石 megumi