現代アートは突然に

    現代アートは家に飾るものではない、という認識をずっと抱いていた。
    ゴミを適当に飾り付けたような作品,人目をひくことが目的のようなバカでかい作品だとか・・・
    絵画,彫刻,陶芸などの作品を日展系作家のイメージに重ねていたので、理解できなかったのだ。

    話は5,6年前に遡るんだけど、文化の家のアートスクールで「絵画講座」を受講したときのことだ。
    新しい講師はプロの画家で意欲的な人、人物デッサンにも陶芸作家をモデルに起用される。
    私はそれまで作家といわれる人とお付き合いがなく、しぐさも服装も新鮮なイメージが伝わってくる。
    2回の連続デッサン講座が終わった後、陶芸作家が持参のファイルを見せて下さった。
    これは何だ! 見慣れた器でも工芸品でもない。 何か分からないけど心惹かれる作品だった。
   


初めて出会った現代アートは ストーリー性の感じられる陶芸作品だった

   
    その時から造形作家・小倉薫と知り合い、作品を展示してあるギャラリー・ラウラを紹介されて現在に至る。
    現代アートはジャンルや技法の境界を越え、自由に表現できる楽しさ(苦しさも)があるそうだ。

    そして、それ以降に出会った作品や作家たちはいずれも現代アートの分野であったことに後で気づく。
    分からないもんだなあ、イメージの悪かった分野の作品を大事に飾ることになるなんて。
                                      4月11日(火) ひろ


けやき舎アート日記録 をよろしく

    これまで別枠のサイトで発信していた「ながくてアートネット」です。
    これまでは、秋のイベント「ながくてアートフェスティバル」の作品展示,イベント紹介が主な内容でした。
    昨年度で10年を迎えて一つの区切りとなったので、今年から少し内容を変えて発信したいと思います。

    これを機会に、「けやき舎アート日記録 暮らしにアート」と名称変更いたします。
    長久手,瀬戸,豊田などで見聞きした、アートに関する脈絡のない「つぶやき」をお伝えします。

    発信元はアトリエギャラリー・欅舎とし、「欅舎ひろ」の独断と偏見に満ちた語り口をご容赦ください。
                                     2017・4・10
                
    
    


瀬戸・愛知製陶所のノベリティ見本室

セトノベリティの見本ルーム 左手奥には広大な工場

左手奥には芸術家たちの工房があった


      
      瀬戸市は 瀬戸焼1300年の歴史をもつ日本を代表する窯業地です。
      生産されるものは食器や花瓶や茶器など、いわゆる「瀬戸物」が主流でした。

      しかし戦後の瀬戸窯業をけん引してきたのは、海外輸出用に生産されていた食器などのノベルティです。
       陶磁器製の置物や装飾品などを総称して「ノベルティ(Novelty)」と呼び、多くの種類があります。 


10年前に美しく再生された棚に並ぶ見本たち

一つ一つの見本は 全て一品もの


    特に戦後には多くの日本製ノベルティが輸出され、欧米 の家庭に潤いをもたらしていったのです。
    でも殆どが輸出されたこと、日本のライフスタイルと馴染みの薄いものだったため、普及しませんでした。
    そのため作品が世界中で高く評価されていたことを知る人は 日本では少ないのです。


天井,壁を塗り替える

花瓶や生活の器は今でも斬新

高級な絵皿は飾り物に


    セト・ノベルティとして自立し始めた後、円高や東アジアの生産地の台頭などで生産は低迷を続けました。
    その技術は心ある方々によって守られているものの、生業としては成り立たなくなりました。

    この愛知製陶所も20年も前に、操業をストップして現在に至っています。
    とても残念だけど、本日3月20日でこの製品見本室は役目を終えることになりました。

    左手の奥に進んでいくと、見本よりも性能の高い商品がたくさん揃っている工房があります。
    この工房も4月いっぱいで閉鎖するので、50%引きで製品が販売されるそうです。
    セトノベルティの製品を手元に残したいので、また行きます。   2017・3・20


アートフェスティバル最終日

      10月1日から始まった「ながくてアートフェスティバル」は、今日23日で終了しました。
      夕方の5時から文化の家では、出品してくださった作家たちが作品の搬出作業に大奮闘しました。
      搬出前に1,2階の作品を巡ります。



       上の作品は一階の展示室外のコンクリート壁にしっかりと吊り下げられています。
       下の作品は展示室の内部でした。



      二階は個室がないので、開放的な床や壁によく工夫して展示されています。
      決して恵まれた空間ではないけど、こんな場所に良く展示できた!と感心しました。



文化の家での展示作品いろいろ

どこか人間らしい表情をしてる

今年の3階での展示は 多彩な作品が並んでいます。
室外のテーブルで賑やかにお出迎えです。
仕事をリタイア後の男性たちが楽しんで作った作品の数々は趣味の域を超えてマニアックです。


少年みたいにプラモデルづくり

和室には毎年出品の陶芸作家作品

階段の手すりに留まった金属の鳥


     2階へ降りると、壁面以外の空間を使ったインスタレーションの作品が目につきます。


屋外テラスで雨に打たれても

天井から吊るした空間でゆらゆら

織った長い布を天井の梁に渡す

床一面に置かれた大小の球体

会談の赤い色と赤い糸が一体化している

長久手市文化の家での展示は、日常の空間にさりげなく作品を配置するのです。
一つ一つの作品を生かすとともに全体のバランスも大切、
作家たちのセンスが問われます。
作品を通しての作家交流が生まれてきたと感じます。

   ※先日の交流パーティーには50人の作家が集まって
    手料理をいただきながら親交を温めました。


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