絵のモチーフ③「ガラスの家」

厚みがあるのできっちりと立っている

   コロンとしたカラフルな「ガラスの家」は透明ガラスと色ガラスを何枚も張り合わせてあります。
   「キルンワーク」という技法を使っていて、600度の温度で焼き上げるとのことだ。
   ガラスは繊細で壊れやすいのが難点だが、この家はうっかり落としても壊れないのがうれしいな。
   透明感があって丈夫で美しい家は私のお気に入りで、5,6年前に30個ほど作っていただいた。

   ガラスと陶器はいずれも土から生まれたもので、瀬戸市ではどちらも盛んに作られています。
   透明感のない陶器のモチーフは比較的描きやすいけど、ガラスの透明感はなかなか難しいのです。
   ハードパステルで色付けしながら綿棒で刷り込んだら、少しだけ透明感が出た気がします。


家の間に小川が流れる hiromi

野原に建っているガラスの家 kaori 

横に並べてみたガラスの家

夕日を受けて輝く家並み ヒロ


絵のモチーフ②「石の家」

石を粉砕して焼いた土から


     手に持つとずっしり重く表面がすべすべしている家、窓や入り口,屋根など繊細な作りです。
     土を練って焼いた陶器とは違って、石を砕いて練った磁器は滑らかな手触り・・・
     シンプルな形だけど角度を変えてみると、まるで違った雰囲気になります。

     手前に大きく配置した家の形を光と影で立体的に表現します。
     次に同じ家を回転させてから上部に小さく描くと、別の家が奥に見えてきます。
     テーブルの向こうにある壁を描くことで、モチーフが存在する空間が現れました。


くっきりした家の影 Hiromi

やさしいタッチで Noriko

二つの家の距離感 ヒロ

風景の中に佇む kaori

石と石の家 tomoko

陶の家と平たい石 megumi


絵のモチーフ①「石と綿」

軽石を取り巻くずっしりした4つの石

絵を描く会は、メンバー4人でスタートしました。
形の違う河原の石が1回目のモチーフです。
好きな石を各々選び、鉛筆で輪郭を取ります。
上部からの光源でテーブルにくっきりした影ができることで石に立体感が出てきました。
ふわふわした綿(シルクスライバー)はパステルで描き、硬いものと柔らかいモノが対称的なモチーフです。


きれいなカーブの丸い石 noriko

上部が盛り上がった石 ヒロ

ほっそりした形の滑らかな石 kaori 

存在感のある平たい石 hiromi


暮らしにアートを続ける

    2021年秋、コロナ禍真っ最中だけど企画しました。
    「暮らしにつながる芸術活動,自己表現」の場所として、アトリエとギャラリーでの展示を始めます。
    ゲスト作家を除く18人の参加者は全員アマチュアで、初めての出品です。
    仕事の合間にコツコツと作り始めてやっと展示して、人に見てもらえるようになりました。


暮らしの手仕事

ゲスト作家の絵と立体作品

織のタペストリーなど

初めての試みだったけど、来ていただいた方たちに楽しんでもらえてよかった。
プロのギャラリーオーナーからのアドバイスや、見学者の率直な感想もありがたかったです。

技術面や作品へのこだわりもつたないけれど、とりあえずスタートしたところです。
2022年の秋には一つ一つの作品の存在感が際立つような展示「暮らしの手仕事展」を予定しています。


暮らしの中にあるアート

半地下の階段下の壁面で


   アトリエぎゃらりー欅舎は、コレクション作品を常時展示しています。
   アトリエで織った布を天井から吊るし、作家の作品に添えると和らいだふんいきになりました。

   どこの家にもちょっとした空間の中に、お気に入りのモノを飾る場所があるでしょう。
   また施設のどこかにもホッとする何かがあって、訪れる人の目を引き付けているんじゃないのかな。

   そんな場所やモノを訪ね、飾った人や作った人のお話も聞いてみたいと思います。